私たちは企画やデザイン業がメインの会社ですが、パンフレット制作などをしているとその流れで「この日本語パンフレットを英語にしたい」とか「中国語にしたい」というお話になることがあります。
そのような場合でも翻訳の会社とパートナーシップを結んでいるのでワンストップでご対応が可能です。
そもそも元の入稿データ自体を制作しているので、翻訳された原稿をそのまま差し替えて調整することができます。
そのためクライアントさんは1つのパンフレットを手放しで「多言語化」することが可能になります。
メジャーな言語からマニアックな言語までご相談いただければと思います。
また、私は翻訳はかなりクリエイティブなものだと感じています。
特にキャッチコピーの翻訳はその傾向を強く感じます。
直訳では表現できない「含まれたニュアンス」をどう表現するか。
例えば、以前に化粧品メーカーさんの日本語コピーの英語化の案件を依頼されたことがあります。
その時の日本語のキャッチコピーは「植物の生命力を、美しさの生命力に。」というものでした。
これをGoogle先生に翻訳してもらうと「Turn the vitality of plants into the vitality of beauty.」となります。
これでは説明すぎる感じがしますし、ちょっと違うような気がします。
そこで私たちが提案したものの1つに以下のようなものがありました。
Plant Vitality, the secret behind our Beauty
(植物の活力、私たちの美の秘密)
元の日本語にはありませんが、「秘密」という言葉をあえて用いることでコピー自体を強調するようにしています。
このように直訳ではなく、背景にあるものをくみとって新たな英語表現にするというのが翻訳の醍醐味ではないかと思っています。
それと、東日本大震災の後に東北復興を目指した、JRによる「行くぜ、東北。」というキャンペーンは多くの人がご存知かと思います。
これは広告代理店の電通が作ったものだったかと思いますが、コピー自体が秀逸なのはもちろんのこと、これの英語版のコピーが「Get Back, Tohoku.」であったことに驚きと感動があったのを覚えています。
「行く」と「戻る」で意味は違いますが、その2つの言葉の根底には同じものが流れていることを感じます。
「復興」の気持ちであり「やるぜ!」っていう勢いのある泥くささのようなものだったり。
(違っていたらすみません・・・)
そして「Get Back」には「取り戻す」だったり「元の場所に戻る」、すなわち「再生」的なニュアンスも含まれているのかなと。
そのような訳で、翻訳は面白くて奥が深いものだとつくづく感じています。
世界には今まで知らなかったような言語が山ほどあります。
言語の分布は今までの人類の移動や歴史を刻み込んだ証でもあるので、そういった民族学的な視点で見ると「へぇ、そうなんだ」と思うようなことがいくつかありました。
それはまた別の機会で掲載したいと思います。
私たちはとっつきやすく何でも相談できる「ごきげん」な制作会社です。
株式会社プリズム
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