柱巻広告(アドピラー)の話

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今回は柱巻広告のお話をさせていただこうと思います。
今までに表参道や銀座駅での柱巻を制作させていただいたことがあります。
柱巻広告の入稿データを創る話はあまりネット上にもないと思いますので、もしかしたら誰かの役に立つ情報になるかもしれないなと。
と言ってもそんなに特殊な作り方でもないのですが・・・。

柱巻広告はアドピラーなどとも呼ばれるOOH(アウト・オブ・メディア)広告の一種です。
よく駅の柱なんかに巻かれている大きなグラフィック広告ですね。

スマホ需要が進み、2019年の日本の広告費ではインターネット広告費がテレビ向け広告費を初めて上回ったそうです。
人の1日の生活の中で、人が目にする広告には限界がありますが、そのかなりの割合がスマホの中に流れているイメージでしょうか。
確かに電車の中でひと昔前にはあった光景が今は全然ないかもしれません。
新聞を読む人、雑誌を読む人、マンガを読む人、本を読む人、棚に捨てられたマンガや雑誌を拾って販売してる人、などなど。

その様な中で、こういった屋外広告は「人の目に触れさせる」という意味では非常に価値があるとも言われているそうです。
(歩きスマホの人を除く)

弊社への柱巻広告の依頼はほとんどが広告代理店さんからの依頼で、デザインして入稿データを作るところまでで納品完了となります。
柱巻広告は1枚の大きな紙では出力できないので、数枚の印刷された紙を貼り合わせて掲出されることがほとんどだと思いますが、デザイナーサイドでデータ自体を切り分けて入稿データを作成したことはありません。その辺のデータ加工は出力会社さんの方でして頂けますが、データを作る際の注意点はいくつかあります。
柱巻広告制作の特徴や注意点を以下に書き出してみたいと思います。

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・入稿データ作成用の規定書があるはずのでそれを必ずメディアから支給してもらう。
・柱巻広告はインパクト重視の広告であるため、10本まとめてなどの複数本の制作の場合が多い。
・柱によってサイズが微妙に違うので同じグラフィックでも柱毎に入稿データを用意する必要がある。
・柱によってコンセントなどがついている場合があるので、その位置や色は事前に把握しておく必要がある。
(デザインに影響するため)
・制作するためのソフトはIllustrator(画像部分はPhotoshop)を使用。
・原寸サイズの10分の1のサイズのデータで入稿データは作成することがほとんど。
・塗り足しは必要。
・1本の柱巻を作るのに複数の紙を貼り合わせて作るのでそのつなぎ目に細かい文字情報などを入れるのは避けた方が無難。
・人の目線(目の高さ)を意識して制作することが必要。
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また、実際に柱巻が並んでいるイメージを事前に掴んでいただくための「合成画像」の作成依頼も一緒にお受けすることが多いです。
実際に施行されたものとはもちろん厳密には違いますが、「この様な雰囲気になりますよ」というのを知っていただくには十分かと思います。

この様に弊社では柱巻広告(アドピラー)のデザイン制作や入稿データの作成も行っておりますので、お気軽にご相談いただければと思います!

私たちはとっつきやすく何でも相談できる「ごきげん」な制作会社です。

株式会社プリズム
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